金庫の種類と性能

耐火金庫について

耐火金庫はJIS(日本産業規格)により、その耐火性能に
0.5時間1時間2時間3時間4時間耐火型5種類があります。

試験規格

性能区分

一般紙用P 30分・1・2・3・4時間耐火
(0.5T・1T・2T・3T・4T)
30分・1・2・3・4時間耐火・急加熱・耐衝撃
(0.5TKS・1TKS・2TKS・3TKS・4TKS)
フレキシブルコンピュータディスク用F 30分・1・2・3・4時間耐火
(0.5T・1T・2T・3T・4T)

合格基準

一般紙用P 庫内温度が177℃以下であること
庫内に入れた新聞紙の変色、劣化などが著しくなく判読できること
フレキシブルコンピュータディスク用F 庫内温度が52℃以下であること
庫内湿度が80%以下であること

試験方法(庫内測定点)

一般紙用P
フレキシブルコンピュータディスク用F

試験方法(変色測定方法)

一般紙用P 試験体庫内の天を除く各壁面へ新聞紙をアルミ(箔)テープなどで全面に貼りつける。各収納区画にも新聞紙を軽くもみ、その容積の25~50%を入れる。
〔加熱試験、急加熱・衝撃落下試併用試験ともに入れる〕

試験方法(急加熱・衝撃落下併用試験)

加熱炉はあらかじめ空のまま1090℃以上に加熱し、手早く試験体を炉内に入れ、決められた時間加熱する。加熱温度は平均値で1090℃以上最高温度で1200℃以下とする。試験体に破裂がなかったか確認した後、標準加熱温度曲線に戻し追加熱を行う。追加熱後、4分以内に炉から引き出し9.1メートルの高さより落下させる。その後、試験体を逆さにし、再び炉内に戻し標準加熱曲線に沿って再加熱する。再加熱後、試験体はそのまま炉内に放置し、自然放冷させる。

加熱 追加熱 落下 再加熱
30分 20分 0分 9.1メートル 20分
1時間 30分 0分 9.1メートル 30分
2時間 30分 15分 9.1メートル 45分
3,4時間 30分 30分 9.1メートル 60分

耐火金庫の区分

性能による区分

区分 記号
一般紙用 4時間耐火・急加熱 ・耐衝撃 4TKS
3時間耐火・急加熱・耐衝撃 3TKS
2時間耐火・急加熱・耐衝撃 2TKS
1時間耐火・急加熱・耐衝撃 1TKS
30分耐火・急加熱・耐衝撃 0.5TKS
4時間耐火 4T
3時間耐火 3T
2時間耐火 2T
1時間耐火 1T
30分耐火 0.5T
フレキシブルコンピュータディスク用 4時間耐火 4T
3時間耐火 3T
2時間耐火 2T
1時間耐火 1T
30分耐火 0.5T